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「賛成っす!これさっさと外したいし、誰かハサミ見つけたらあたしに渡してほしいっす!」


 どれだけ力入れても取れないっす!と言いながらチョーカーをガチャガチャと動かす彼女、エフェドル一の元気っ子、若葉(わかば)ひなたはチョーカーに激しい嫌悪感を抱いているようだった。白いチョーカーがそんな彼女をあざ笑うかのように部屋のライトを反射した。


「無理に力を入れてしまうと痕もついてしまいますし、痛いですよ。なにか外せるものが見つかるまで無理に外すのはやめておきましょう。」


 心配そうに言うのは、いつも安らぎを与えてくれる松葉瀬(まつばせ)いろは。お母さんのような姿は普段通り落ち着いている印象を受けた。


「わかったっす。それじゃあ、早速あたし回りたいっす!一階探検してくるっす!」


 そう言い残してホールの扉を力強く開いて外に飛び出していったひなた。よく知りもしない建物内を一人で行ける度胸に酷く感心する。そんなひなたを心配したのか、それとも自身もこの館に興味を持っての好奇心なのか、澪も口を開いた。


「じゃあ私もひなたと一緒に一階に行こうかなぁ。子供部屋メインで探索しとくねぇ。一階の監督は任せてくれて良いよ。」


 どこか急ぎながら言い終えた澪。ひなた〜待って〜!と叫びながら追いかけていく澪の背中を見送る。いつも通り暖色姉妹はにぎやかだなぁ、なんて思いながら残されたメンバーたちでどこに行くかを振り分けていった。










「わぁっ!おもちゃがすっごくいっぱいあるっす! 部屋もカラフルですっごく可愛いっすね〜!」

「わ、本当だねぇ。でも、なにか足りない気がするんだよねぇ……気のせいかな?」


 二人が訪れたのは一階の子供部屋。メルヘンチックな雰囲気で満たされていて、家具も大人用ではなく子供用。角ばっているものが少なく、ふわふわとしたものが多めなのがより一層子供らしさを引き出していた。


「ほら見てくださいっす!カメラも可愛いっすよ!」

「ひなたが楽しそうでお姉さんなによりだよ。……あぁ、なんか変だと思ったらぬいぐるみがないんだねぇ……あ〜!ひなたそれってお城?上手だねぇ。」

「そうっす!世界一大きいお城を作るっす!」


 この部屋にあるおもちゃに、絵本に、雰囲気にはしゃいでいるひなたとそれを温かな目で見守る澪。その姿はまるで本当の姉妹のようだった。

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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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