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?いつも通りのペースを保っているはずなのだろう。だが結夢は普段とは違う、弱々しい姿だった。どこか悲しい表情を浮かべながら、ぽつりとつぶやく彼女がより一層小さく見えた。グループで一番小さい背丈の彼女は自分の頭から落ちたミニシルクハットのことも気にせずに、自分の顔を隠すように俯いていた。そんな結夢の暴露を聞いてしまい、結夢本人も知り得なかった事実の大きさに誰も声をかけられずにいた。


〈それじゃあ次は恋夢!〉


 クマが宣言すると、恋夢は身体をびくりと奮わせた。明らかにその顔は怯えていて、折角の可愛らしい顔も勿体ないほどだった。そんな恋夢の姿を見て、路望は恋夢……?と心配そうに声をかける。愛する恋人からの声も、今の彼女は返せない様子だった。

 そんな彼女を置いて、クマは言った。


〈姫宮恋夢は”メンバーのことを恨み、妬み、嫉妬している”!〉


 時間が止まったようだった。クマが放った言葉を上手く呑み込めず、え……?と誰かが困惑したような声を漏らした。それでもクマは止まらない。


〈大事な大事なだ〜いじな”めんばー”のことが本当は好きじゃないんですよね〜!〉

〈ずっと活動してきて〜ずっと一緒にいて〜仲良しさんだったのに!〉

〈裏では人間ってなに考えてるかわかんなくって怖いですね!〉

〈いや〜我はくまに生まれて良かったです!〉

〈”こらぼ”が少ないのも、”めんばー”に嫉妬しちゃうからですもんね!〉

〈”ふぁん”からの要望にも応えないで、自分だけを優先させる”あいどる”、そりゃあ”ふぁん”に嫌われちゃいますよ!〉

〈こ〜んなに大切な”めんばー”を蔑ろにする人なんて、”ぐるーぷ”に必要なのですか〜?〉


 けらけらけら、と笑うクマの姿は誰よりも楽しそうだった。裏に人がいるのではないかと思うほどすらすらと言葉を並べていく姿は、ぬいぐるみではなく、悪魔という言葉がぴったりだった。


「……恋夢、今の話は、本当かい……?」


 路望が絞り出した声は普段のリーダーとして出すようなものではなかった。否定してほしい、私らと過ごした間、ずっと嫉妬していたのか?とぐるぐる頭の中で回って、回って、回り続けた。だが、そんな路望の希望を砕くように恋夢は言った。


「……うん、本当だよ、みーちゃん。」


 顔を上げた恋夢。神の悪戯か、その顔は悲しみを含んでいたが、その中にも路望の告白をオーケーしたときのような微笑みがあった。

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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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