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?澪同様に、やるじゃないか、時雨!と、路望が賛辞を呈する。彼女は時雨の推理に感銘を受け、次に澪の肩を軽く叩いた。路望に集まった皆の視線は、続いて彼女の手元に移る。


「りびんぐのカトラリー棚を漁ってる時に見つけたこの鍵……時雨の推理から考えると、こいつが使えないか?」


 じゃら、と音を鳴らす金属製の鍵には1から12までのチャームが付いている。彼女はその中の10のチャームが付いた鍵を強調した。1から12だと一年の月を表すのにピッタリであった。全員の喜びが高まっていくのがわかった。


「それじゃあ、その鍵を使ったられむっちは助かるんだよね!はやく開けてよ!」


 そういう恋夢の言葉でガラスケースに閉じ込められている二人以外が固まった。ここからが、本当の地獄なのだ。どちらかを選ばなければいけない。だが、それでも謎が解けて助け出せる、という達成感が胸に残っていた。


〈みなさま、流石ですね〜!謎もすぐにとけるなんて、やっぱり我の目は間違っていませんでした!〉

〈でも〜、ざーんねん!〉


 突然モニターに映ったクマがそう言った瞬間、路望が手にしていた10のチャームがついた鍵がぴ、ぴ、ぴ、と音をたてだした。嫌な予感がし、路望は10の鍵を遠くへ投げ捨てた。するとその鍵は大きな音を立てて爆発を起こした。もくもくと沸き上がる煙に、その場にいる誰もが恐怖している。もし少しでも投げるのが遅れていたら、と考えると路望はゾッとした。


〈実はですね〜、みなさまにはもう一つ、謎をご用意いたしました!〉


 ドヤクマァ!と胸を張っているクマに全員が怒りを覚えた。二つも謎があるなんて卑怯だ、ずるい、そんなこと言っていなかった、と続々と不満を浴びせる。


〈え〜!?みなさま、我に責任転嫁するのですか!?酷いですね〜……我はちゃんと言いましたよ?”質問は今しか受け付けませんよ”って!ですから、さっさと謎を解くんですよば〜か!〉


 まるで小学生かのようなセリフを言い残して、クマのうつったモニターは消えた。記憶を辿ると、確かにそう言っていた。だが明らかに言うタイミングが悪い。混乱しているときに言ってくるなんて意地が悪いのが丸見えであった。今クマへの文句を言ったところでなにも解決はしないだろう。そう思い再びスマホへと向き合うと新たな問題が映し出されていた。

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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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