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「なにかの漢字とイコールと数字……謎解きといったらこれって感じがしますね。」

「ん……悪いけど、ボクはお腹がすいて頭が回んないかも。こういうのは時雨に任せるよ。」

「そういえば、今日は食べてないねぇ。あとで食べに行こうね。」

「う〜ん、なんにもわかんないっす!」

「それは自信満々で言うことなのかい……?」


 全員が頭を悩ませていると、時雨があ、と短く声を上げた。彼女にしては大きな声だったため、全員が彼女へ視線を向ける。まるでミステリー映画のクライマックスで謎を解明する探偵のような状態になりながらも時雨は自身の考えを話し始めた。


「驚かせてしまってすみません……。まず、私は横棒の数かな、と思ったのです。ですが、一つだけカタカナがあることがどうにも不思議でして……それで、気がついたのです。」

「”そう言えば、3月は春分の日があったな”と……それに当てはめますと、2月11日に”建国記念日”が、そして5月3日には”憲法記念日”がありますよね……ほら!この紙にはすべて祝日の頭文字とその月が書かれているのです。ですので、恐らく”ス”は”スポーツの日”の頭文字……つまりこの”?”に入る数字はその記念日がある10月14日の”10”のはずです!」


 いつもより興奮気味に話す時雨。一気に捲し立てた時雨は、周りの反応を伺うように辺りを見渡した。そこでどこかからかぱちぱちと拍手が聞こえてきた。誰がしているかはすぐにわかった。

 時雨にぱちぱちぱちと拍手を送ったのは澪だ。いやぁすごいねぇ、流石ひめさま。そう称賛を口にする彼女は脇に何かを挟んでいる。皆の視線がそこに行ったのを感じ取ったのか、ああこれね。ととある物を抜き出した。


「じゃ〜ん、壁掛けカレンダー。ひなたと一緒に子供部屋探してる時に見つけたんだよねぇ。しうちゃんが見つけた問題のヒントだったのかな。ごめんねぇ、ちょっと言うの遅れちゃった。私の成果はそれだけ。」


 スマホ、見つけ出せればよかったんだけどね。微笑んでいる。が、目の奥が笑っていない。その瞳には結夢と恋夢、そして焦燥が微かに揺らいでいた。だが、焦りになど構っていられない。とでも言うように、彼女は焦燥と瞳を静かに閉じた。再び開かれたガーネットには、もう余計な感情は混ざっていない。


「他になにか見つけたよって人はいないかなぁ?」


 そう言って、澪は最年長らしく議論の発展を促した。

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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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