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「うわ〜、いや〜な雰囲気の倉庫……って、これ毒薬じゃん!しかも本物っぽそう……?こっちはナイフ類が揃ってるし……あのクマ、れむ達にデスゲームをさせる気ね……。」

「あら、物騒なものがおそろいですね。それにしてもかなり凝られておりますね、尊敬します。」

「いろは姉、ダメだよ!もしかしたらこういうときもカメラ回ってるかもしれないでしょ?」


 高2姉妹組の二人は倉庫へ訪れていた。何とも言えない雰囲気が不気味さを加速させていた。見るからに危険そうな毒薬や、わかりやすい武器、素人には扱いが難しそうな武器がたくさんそろっている。一つ一つ透明な袋に入っているのを外側からツンツンとつついている恋夢。いろははチェーンソーの刃の部分を袋ごとぎゅっと握っていた。感触は鉄っぽく冷たく、ドッキリ用のグッズなどではないようだった。


「そうですね、わたくしたちはアイドルなのですからしかと視聴率をあげなければなりません。」

「そういう真面目なとこ、れむれむ好きだよ!」


 物騒なものがそろっている部屋で話しているとは思えない程、微笑ましい空気を残しながら二人は暫くの間、それらしいリアクション講座なるものを開いていた。










「へぇ、さっきは細部まで見れなかったから気づけなかったが、メンバーカラーに染まったベッドまで用意しているなんてねェ。」

「うわ、本当です。テレビ局ってどこにお金使ってるのかわかりませんね。」


 つよつよ母娘がいるのは、彼女たちが一番初めにいた客間。広いスペースに十人分のベッドとベッドサイドテーブルがずらりと並んでいる。目を覚ましたときはベッドではなく、下のふかふかのカーペットに並べられていた。体が痛くなるのだから、ベッドで寝かせてほしかったと思うメンバーもいたのではないだろうか。


「なんだ。この机、引き出しに鍵が掛かってるじゃないか。」

「え、本当ですか?……うわ、本当ですね、開きません。じゃあなんで引き出し何て付けたんですかね〜……無意味ですし、意味わかりません。」


 無駄なことを嫌うせっかち娘が自身のメンバーカラーに染まった引き出しを引っ張る。だが彼女の力では鍵のかかっている引き出しに叶うはずが無かった。どれだけ引っ張っても開かないのだと理解してはパッと手を離した。

 路望は不思議がっているようで、どこかに鍵がないかと周囲をきょろきょろと見渡していたが、それらしいものがないと分かると一度放っておくことにしたようだ。

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(プロフ) - きゃらめる@ぱんけえきさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。今後ともあいです!をお楽しみいただけたら幸いです。 (3月29日 22時) (レス) id: f84a20cb2a (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる@ぱんけえき - とっても面白いです!アイドルたちがデスゲームをするのはなかなかユニークなご企画ですね! (3月29日 21時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2024年1月13日 11時

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